和歌山県東牟婁郡串本町にある奇岩群。
海岸から沖にある紀伊大島に向けて大小40あまりの岩の柱が並んでおり、約850mもの長さに渡って規則的に並ぶ姿が橋の杭に似ていることから、橋杭岩(はしぐいいわ)と呼ばれています。
海の浸食によって岩の硬い部分だけが残ってこのような形になったもので、干潮時には中ほどにある弁天島まで歩いて渡ることもできます。
その昔、弘法大師が紀州行脚の際、この地に立ち寄り向かいの大島に渡るため天邪鬼に手伝わせて端をかけ始めたが、天邪鬼がくたびれて鶏の鳴き声をまねたので、大師も夜が明けたと思って中止し、その橋杭だけが残ったとの伝説があります。(1994年訪問、2001年、2010年再訪)