新日本海フェリー新造船「らべんだあ」ツーリスト(その1)
ツーリストは、かつての2等クラスの客室で、ツーリストC、ツーリストA、ツーリストSの3種類があります。
雑魚寝形式で寝るタイプの旧2等和室は廃止され、ツーリストCが最下位クラスの部屋になります。
今回の見学会では公開されていませんでしたが、上下段の入口が異なるセパレート式の2段ベッドで、ツーリストAとの違いは、ツーリストCの備品が毛布であるのに対し、ツーリストAではキルケットとなっています。
以下、ツーリストAの紹介になりますが、構造はツーリストCと変わりません。
通路の両脇にベッドが並びます。
ベッドは2段式ですが、昔のはしごが掛かっているタイプではなく、階段式で、かつ、上段と下段の入口が互い違いになったタイプとなっています。
上の画像が上段、下が下段。
階段がない分、下段ベッドの方が通路からベッドに入る上下方向のスペースが広くなっています。
上段ベッドの方は階段を明るい色調にし、階段途中に照明をつけることで下段と比べた狭さを抑える工夫がされています。
どちらもベッド脇に大荷物を収納できる荷物棚が備えられています。
備品は、枕とシーツ、キルケット。
船のベッドには、目隠し等用にカーテンがありますが、従来のこの会社の船だと横引きカーテンだったものが縦引きのロールカーテンに変わっています。
横引きカーテンだと、ベッド室内が暑いときは、少しカーテンを開けて温度調整ができますが、暑い空気は上に滞るため、縦引きだとそれができなくなります。
これに対処するためか、足元側の壁に通風口が新たに設けられていました。
中央のつまみをひねると吹き出し口の開き具合を調整し、風量を調整する仕組み。
小荷物が置ける棚、服や荷物が掛けられる折りたたみ式のフックも設けられています。
棚は入浴で濡れたタオルを干すのにも使えそうです。
ベッドの横方向の開口部を狭くし、ベッドから転がり落ちる心配がなくなったため、ベッド脇の手すりがなくなり、代わりに壁に寝起きの補助用の手すりが付いています。
枕元の方の壁には照明が。
従来蛍光灯だったものが、LEDに変わっています。
照明の基部には電源コンセントが1つ付いています。
「携帯電話専用」との記載があるので、消費電力の小さいものの利用に限られるようですが、手元でスマホ等の充電ができて便利。
さらに、照明の下には小荷物を収納できる棚。
5年前に就航した「すずらん」「すいせん」では、下の画像のベッドの外からも取り出せるようになっていましたが、
この船では蓋がされています。
ちなみに、下の画像はすずらんのもの。
ベッド内からしか出し入れできなくなったことで、就寝時に小荷物を置く際の安心度が高まりました。
改善された箇所だと思います。
長くなったので、ツーリストSは次回へ。
私もバイクで一人旅をしていた頃は、ツーリストAやSを利用していました。
記事が参考になって良かったです。
はじめまして。
GWにらべんだあ乗船しようと思っておりまして、今回は節約でツーリストAでしたので、コンセントの有無を心配しておりました。
非常に有益な情報でした。
ありがとうございます。