太平洋フェリー新造船「きたかみ」船内見学会、今回は1等客室の状況。

 「いしかり」「きそ」では、海側の外が見えないインサイド部屋もありましたが、「きたかみ」では1等室すべてがアウトサイド部屋となるよう改善されています。

1等室には、1~2名定員の「クロスツイン」、3~4名定員の「フォース」、ペットと共に利用できる2~3名定員の「ウィズペットルーム」、2名定員の「バリアフリー」の4タイプがあり、和室タイプの部屋はありません。

設備は、シャワーブース付きトイレ兼洗面所、冷蔵庫テレビ、鏡台、寝間着、サンダル、タオル、ドライヤー等。 1等室以上の客室は、出入口のドアが電子錠タイプになります。

まずは、クロスツインから。

ドア入った手前にあるのがトイレ兼洗面所で、この部分は4タイプどの部屋も同じ造りです。
トイレはウォシュレットタイプで、トイレの奥、共用通路側にはシャワーブースがあります。

その先に上段扉なしクローゼット、中段荷物置き、下段に冷蔵庫。
ここから奥は小上がりとなっていて、靴を脱いで過ごせます。

下段ベッドと上段ベッドがクロスする配置…スーパーホテルのスーパールームを思い出します(笑)
上段ベッドへは梯子ではなく、階段を使って上がる仕様で、上がりやすいものの、階段がある分、狭い部屋がさらに狭くなっています。

ベッドの枕元のLED照明は電源コンセント付き。 調光機能も備わります。

上段ベッドの反対側に奥行きがとても短いテーブルとその上に壁掛け液晶テレビが。

「いしかり」「きそ」の電気ポットは、東横インに置かれているような少量しか沸かせず、湯沸かしの時間もかかるものでしたが、「きたかみ」では最近の湯沸かしポットに改善されています。

次は、フォース。 クロスツインとの主な違いは、2名部屋から4名部屋になることに伴うベッド数の増床と配置の変更、ミニテーブルの追加、クローゼット兼靴置きが荷物置き兼冷蔵庫スペースと分離等。もちろん、部屋も少し広くなります。

扉なしクローゼット兼荷物置き兼靴置き。 ここから先が小上がりになっています。

荷物置き兼冷蔵庫スペースは、クロスツインより少し幅広に。 荷物置きの脇の壁に電源コンセントが2つ。

その奥に鏡台。 鏡台の下にあるのは椅子ではなくミニテーブルです。

冷蔵庫スペースや鏡台の反対側に、クロスツインと同じ造りのトイレ兼洗面所があります。 そして最奥がベッドスペース。

上段がベッドで、下段は床にマットレスを敷いて寝るタイプで、ベッド間の窓際に階段が。 画像右手の上段ベッドの足元側の壁に壁掛け液晶テレビが付いています。

テレビの位置からすると、下段からはテレビ見るのは難しく、上段ベッドか階段に座って見ることになりそうですね。

続いて、ウィズペットルームとバリアフリータイプの紹介。
どちらもマット敷きで、クロスツインやフォースのような小上がりはありません。

ウィズペットルームは、名前のとおり、乗船中にペットも一緒に過ごせる部屋です。 他の1等室利用料金に加え、追加料金(苫小牧~仙台間で10,000円)が必要…..人間のB寝台並の料金。

フォースと同じような造りですが、下段の仕様が異なります。

片側は、ペットケージと空気清浄機のスペースに、

もう一方は、マットレス敷きで寝る4人部屋のフォースと違って、ベッド仕様になっています。

他の1等室と異なり、冷蔵庫スペースには扉が付きます。 ペットによるいたずら対策でしょうか。

ウィズペットルームを利用しない場合は、ペットハウスに預けることになります。 客室同様、事前予約が必要で利用には追加料金が発生します。

ペットケージはダイヤル施錠式で、他の人は開けられない仕組み。 空調付き。

外部甲板にあるペットテラス。 商船三井フェリーの「さんふらわあふらの」「さんふらわあさっぽろ」と同じくらいの大きさです。
塀の高さは人の背丈よりもあって、まさに檻の中。

ペットテラスの隅にある、ペットの足を洗ったりする場所。

バリアフリータイプの1等室は、他の部屋よりも通路やベッド幅、ベッド間等が広くとられています。

非常呼出ボタンがナイトテーブル、クローゼット横、出入口低位置の3カ所に。

クローゼット。 要所要所に手すりが設けれています。

シャワー付きトイレ。

ウィズペットルームは2室、バリアフリールームは1室のみなので、早めに予約したほうがよいでしょう。

 

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