株式会社商船三井とグループ会社の商船三井フェリー株式会社、内海造船株式会社は2月17日、大洗(茨城県)~苫小牧(北海道)航路の「さんふらわあしれとこ」「さんふらわあだいせつ」の代替船として、LNGを燃料とするフェリー2隻を建造することを公表しました。

LNGフェリー12
(内海造船作成のイメージ)

LNG燃料船ということに加えて、丸みを帯びた外観の船首が特徴的。
船首のドームは、かつて舞鶴~小樽航路に就航していた新日本海フェリー株式会社のすずらん丸を思い出させますが、あちらは遮波を目的とするもので、こちらは船首・船側方向からの風圧を低減するとともに、斜め向かい風から受ける揚力を推進力として利用するもので目的が異なります。

・現行の大洗~苫小牧航路の「さんふらわあしれとこ」「さんふらわあたいせつ」の代替船
・船名は未定
・現行船からトラック積載可能数を1.5倍にしモーダルシフトに対応、船体も大型化
  全長:190.0m→199.4m
  総トン数:約11,400トン→約15,600トン
  乗客数:154名→157名
  車両積載台数:乗用車62台→50台、トラック135台→136台
  航行速力:22.4ノット→22.5ノット
・客室は従来の大部屋を廃止し、全室個室化
・重油とLNGのそれぞれを燃料とすることが可能なエンジンを搭載
・LNG燃料利用により、二酸化炭素排出量を従来比35%削減

 商船三井フェリープレスリリース
 内海造船プレスリリース