「きたかみ(2代目」は、苫小牧(北海道)~仙台(宮城県)~名古屋(愛知県)間を航路とする太平洋フェリー株式会社のフェリーです。先代「きたかみ(初代)」の代替船として、2019年1月25日に苫小牧~仙台航路に就航しました。

太平洋フェリーの新造船は現行の「いしかり(3代目)」以来8年ぶりで、雑魚寝タイプの大部屋が廃止され、全室個室化され、バリアフリー化されてるのが大きな特徴です。

下の画像は先代の「きたかみ(初代)」。
新旧きたかみを比較すると、船首ランプウェイがなくなっていること、客室のある階層の前後長が短くなっていることがわかります。

要目は旅客定員の大幅減以外はほぼ同じ変わりません。
しかし、客室の設備で見ると、
 ・スイートルーム廃止
 ・ラウンジ廃止
 ・フォワードサロン廃止
 ・喫茶・軽食コーナー廃止
 ・シアタールーム廃止
 ・ゲームコーナー廃止
等々、バブル期に造られた豪華フェリーであったきたかみ(初代)からするとかなり簡素化されており、クルーズフェリーを謳ってきたこれまでの太平洋フェリーの船とは別物と言ってもいいような内容になっています。

苫小牧~仙台間を夜出港、翌朝目的地に着く「寝ながら移動するためだけのフェリー」とするのだと、このような割り切りもありだとは思いますが、これまでフェリー会社が売り込んできた「太平洋フェリー」のイメージは変わりそうです。

「きたかみ」の船内の様子は、以下のページで詳しく紹介しています。

 ・きたかみ(客室>B寝台、C寝台)
 ・きたかみ(客室>エコノミーシングル)
 ・きたかみ(客室>1等客室(クロスツイン、フォース))
 ・きたかみ(客室>1等客室(ウィズペット、バリアフリー対応))
 ・きたかみ(客室>特等客室)
 ・きたかみ(客室>ドライバーズルーム)
 ・きたかみ(食事)
 ・きたかみ(浴室等)
 ・きたかみ(パブリックスペースその他1)
 ・きたかみ(パブリックスペースその他2)

全長192.5m
全幅27.0m
総トン数13,694t
旅客定員535名
車両積載台数乗用車146台、トラック166台
造船所三菱重工業下関造船所
きたかみ要目