※「フェリーきょうと」と「フェリーふくおか」は姉妹船(同型船)なので、客室や船内設備は同じです。
名門大洋フェリー「フェリーきょうと」「フェリーふくおか」の客室は、個室のスイート、デラックス、スーペリア、ファースト、プライベートS、相部屋のコンフォート、ツーリストの7クラスあります。ここではツーリストを紹介します。
昔のフェリーは、雑魚寝形式で寝るタイプの2等和室が多くを占めていましたが、「フェリーきょうと」「フェリーふくおか」にはなく、上下段で入口が異なる2段式ベッドタイプのツーリストが最安クラスの客室となっています。
ツーリスト区画の通路両脇にベッドが並びます。
ベッドは2段式ですが、昔のはしごが掛かっているタイプではなく、階段式で、かつ、上段と下段の入口が互い違いになったタイプとなっています。
上の画像が上段、下が下段。
どちらもベッド脇に、キャリーバッグ等の大荷物を収納できるスペースがあります。
キャリーバッグの収納スペースには、船の揺れで動かないよう、ゴム紐で固定できる仕組みが。
これまでの他社含むフェリーで見かけなかった工夫です。
ベッドには枕とシーツ、キルケットが備わります。
出入口には、横引きのカーテンが付いていて、カーテンを引くことでプライベートを確保。
足下側には、小荷物を置ける棚。
その側面には上着等を掛けられるハンガーが。
枕元には、ベッド内照明と100v電源コンセント、折りたたみ式の網棚、ペットボトルホルダー。
ペットボトルホルダーは、自転車のフレームに取り付けるものを流用しているようにも見えます。
照明の奥に見える丸いものは通風口で、中央のつまみを捻って吹き出し口の開き具合を調整することで、風量が変えられます。
ツーリストには、レディースルームの設定があります。
部屋の出入口ドアが番号を入力して解錠するオートロック式となっているので防犯面で安心。
部屋の近くにはパウダールームも設置されており、ベッド内に鏡が設置されているほか、バスタオルが備品として追加。それでいて、運賃は通常のツーリストと同じ価格というコストパフォーマンスが高い客室となっています。