※「フェリーきょうと」と「フェリーふくおか」は姉妹船(同型船)なので、客室や船内設備は同じです。
名門大洋フェリー「フェリーきょうと」「フェリーふくおか」の客室は、個室のスイート、デラックス、スーペリア、ファースト、プライベートS、相部屋のコンフォート、ツーリストの7クラスあります。ここではコンフォートを紹介します。
コンフォートは、従来の名門大洋フェリーにはなかった1段ベッドが並ぶ相部屋で、ツーリストの垂直方向のスペースが2倍あるため、ベッド内で立って着替えることも可能。出入口も広くなっています。
太平洋フェリー「いしかり」「きそ」のS寝台と似た造りですが、S寝台と違ってベッド内にテレビはありません。
コンフォートは2区画あり、コの字型の通路の脇に14名分のベッドが並びます。
ツーリストのようなキャリーバッグを立てて置くスペースはなく、ベッド下に寝かして収納することになります。
ベッドには枕とシーツ、キルケットが備わります。
出入口には、横引きのカーテンが付いていて、カーテンを引くことでプライベートを確保。
ベッド内の足下側の壁には、小荷物を置ける棚が。
側面の壁にはフックと上着等を掛けられるハンガーが。
ツーリストでは1箇所だったフックとハンガーとが2箇所になります。
枕元には、ベッド内照明と100v電源コンセント、折りたたみ式の網棚、ペットボトルホルダー。
ツーリストでは枕元の壁にあった空調の換気口は、コンフォートでは天井に付いています。
中央のつまみを捻って吹き出し口の開き具合を調整することで、風量が変えられます。
ツーリストとの運賃の差額は通常期で1,300円。
コンフォートの方がツーリストよりグレードが高い客室になりますが、良い点はベッド内の垂直方向のスペースが広いことくらいで、通路から奥まった位置にベッドがあるツーリストと比べると、ベッドのすぐ側に通路があるコンフォートのほうは歩く音が気になりそうです。差額分の価値があるかというと微妙に感じます。