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商船三井フェリー さんふらわあ しれとこ

「さんふらわあしれとこ」は、今はない九越フェリー株式会社(後にリベラが吸収)が、2001年に「れいんぼうべる」の代替船として博多(福岡県)~直江津(新潟県)~室蘭(北海道)航路に就航させたフェリーで、2006年に姉妹船の「ニューれいんぼうらぶ」と共に「さんふらわあつくば」「さんふらわあみと」と交換され、大洗(茨城県)~苫小牧(北海道)航路に就航、2007年に現在の名称に変更されました。

九越フェリー時代、貨物主体の航路(博多~直江津~室蘭)に豪華フェリー「れいんぼうべる」「れいんぼうらぶ」を就航させて陥った経営難を改善しようと、合理化を目指して造られたフェリーで、現行夕方便の「さんふらわあふらの」「さんふらわあさっぽろ」と比べると、トラック積載台数は変わらないものの、旅客定員を4分の1に縮小。一般客室のほとんどを相部屋のカジュアルルーム化、レストラン等はなく冷凍食品自販機のオートレストランのみ、という簡素さとトラック利用を主体としているのが特徴。

商船三井フェリーの深夜便は、深夜1:30出港なので、首都圏在住だと、仕事が終わってから家を出ても出航に間に合い、北海道旅の帰路の利用だと、現地滞在時間が増えるのが利点。建造後20年を超える古いフェリーですが、メインのカジュアルルームは、夕方便よりもベッドが広く、収納スペースも充実しているので、個室でないと無理、食料の事前買い込みが苦、ということでなければ、こちらの利用をおすすめします。(2019年乗船)

客室は、デラックスルームとカジュアルルームの2クラス。
メインの客室であるカジュアルルームは4人定員の相部屋で、窓まで続く通路沿いの左右に2つのベッドが並んだ造りで、通路・ベッドとも外光が差し込むので室内は明るくて良いです。(※画像は夜間に撮影したもの)

窓際には椅子とテーブルが置かれた小さなスペースがあり、カーテンで隠れた位置に電源コンセントがあり、スマホの充電しながらいじって過ごしている今風の姿が想像できます。
ベッドは1段ベッドで、ベッドの上で立ち上がって着替えることも可能。枕、毛布、シーツの備品があり、枕元には照明と電源コンセント、小荷物を置ける棚が。足元には耐荷重数十キロもある折りたたみ式の大きめの棚があり、大きな荷物も置くことができます。

さらに、ベッド下にも引き出し式の収納スペースがあり、かなりの容量。2等寝台クラスでこれほど収納場所が豊富なフェリーは見たことがありません。

繁忙期等には、トラックドライバー専用のドライバーズルームがカジュアルルームとして販売されることもあるようです。
ドライバーズルームのほうは、10名または12名定員で、ベッドの配置がカジュアルルームとは異なり、窓際の椅子・テーブル、ベッド内にの折りたたみテーブルがありませんが、ベッドは、カジュアルルームのものよりも床面が高く、ベッド下の収納スペースが大きいものとなっています。

デラックスルームは、船会社のオーナーズルームを2012年7月より一般客向けに販売しているもので、乗員区画にあるため、通常は入れない区画を通って部屋に出入りします。
室内の設備は、ユニットバス、トイレ、洗面台、クローゼット、ソファ、テーブル、DVD&ビデオ付きテレビ、冷蔵庫。そして、浴衣、フェイスタオル、スリッパ、電気ポット、茶器セット、アメニティセット(歯ブラシ・石鹸)の備品が備わります。

夕方便の「さんふらわあふらの」や「さんふらわあさっぽろ」の同等クラスの部屋であるプレミアムのようなプライベートデッキはないものの、室内がひとまわりほど広いのは良い点ですが、元々、合理化を目指して造られた船なので、この部屋を利用したとしても、部屋以外でデラックスを感じられる所はありません。豪華な船旅を求めるなら夕方便のほうを利用したほうがよいでしょう。

カジュアルルーム1カジュアルルーム2カジュアルルーム3
ドライバーズルームデラックスルーム1デラックスルーム2

ホールは、テーブルや椅子が並ぶオートレストラン兼くつろぎスペース。
船内にはレストランやカフェはないため、ここにある自販機で冷凍食品等を購入するか、乗船前にコンビニやスーパー等で買ったものを持ち込んで食事を摂ることになります。

オーシャン東九フェリーと比べると、自販機で販売されている冷凍食品等の価格は全体的に高め(約1.5倍)で、品揃えも少ないのが難点。電子レンジや給湯機、冷水機、シンクの設備があり、簡単な調理ができるので、乗船前に食料を買い込んで持ち込んだ方が良いでしょう。
なお、ホールには、給茶機や使い捨てカップが置かれていて自由に飲むことができます。

 
ホールホールの自販機群給茶機、電子レンジ等

展望浴室は、船の左舷側にあるので、苫小牧行きに乗ると昼間は浴室から陸側の景色が眺められます。
脱衣所は小さめですが、浴室のほうは並の広さ。浴槽は3つに仕切られていて、うち、手前と中央の2つは中で繋がっていて、蛇口から湯を注いでいる状態だと、湯温に差が付き、手前が熱めの浴槽、奥が温めの浴槽になります。一番奥はサウナ利用者用の水風呂で、海と反対側にサウナルームもあります。洗い場には、ボディソープとリンスインシャンプーが備え付けられています。

 
脱衣所浴槽洗い場

ホールの奥、船首方向にある展望ラウンジでは、進行方向の展望が楽しめます。昼間のみの開放で、夜間は外に明かりが漏れて運航に支障が出ないよう閉鎖されます。

船尾の外部甲板に出ることができ、風が当たらない位置に木の椅子が置かれていて、天気の良い日は座ってのんびりと景色が眺められます。岩手県沖は、海岸に近いところを航行するので、天気が良ければ三陸海岸の景色が楽しめます。

船内にはエレベータがないため、上下階への移動が困難な人は階段に設置された階段昇降機を利用することになります。都度これを利用するのも不便だと思いますので、利用が必要な方は、エレベータ設備のある夕方便の利用をおすすめします。

   
展望ラウンジ外部甲板1外部甲板2
レストスペース案内所兼売店階段昇降機

上記以外に、100円返却式コインロッカー、ゲームコーナー、マッサージ機コーナー、船舶電話、喫煙室、ペットルーム等の設備があります。

さんふらわあしれとこ(2007年就航)
全長190.0m
全幅26.4m
総トン数11,410t
旅客定員590名
車両積載台数乗用車62台、トラック154台
造船所三菱重工業下関造船所

※ブログの以下の記事でさらに詳しく紹介しています。
 ・商船三井フェリー「さんふらわあしれとこ」
 ・商船三井フェリー「さんふらわあしれとこ」客室1
 ・商船三井フェリー「さんふらわあしれとこ」客室2
 ・商船三井フェリー「さんふらわあしれとこ」食事
 ・商船三井フェリー「さんふらわあしれとこ」その他

 

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