浮島湿原は、大雪山国立公園の北側、上川町と滝上町の町境の山奥、標高850mにある高層湿原です。湿原の中にある沼(池塘)に水生植物と泥炭からなる島が浮かんでいることから、この名前が付いています。

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国道273号線から林道に入り、3kmほどダート路を進んだ先に駐車場があり、そこから徒歩で湿原に向かいます。
湿原までは1.6km。湿原まで続く遊歩道は、地面には木片が敷き詰められていて高低差も少ないため、歩きやすく、1本道なので迷うこともなくたどり着けます。

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湿原入口。
湿原の面積は約22ha、湿原の中には大小70ほどの沼が点在しています。

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湿原内には、エゾヒツジグサ等の水生植物やモウゼンンゴケ等の湿性植物、エゾイソツツジ、チングルマ等の高山植物が自生しています。
これらの植物を傷めないよう、ぐるりと1周できる木道が整備されていて、人間はその上を歩いて散策します。

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入口近くにある東ノ沼。最も深い沼で、水深は約2.5mほど。

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遊歩道を挟んで反対側にある東大沼。
沼の右奥に浮島が見えます。

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浮島が風に吹かれて沼の上を漂っています。

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時期を過ぎていたため、エゾリンドウくらいしか見られませんでした。

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北の沼付近。

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南沼付近から湿原中央方向を望む。

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訪問時に人と出会ったのは、帰路ですれ違った1組のみ。花の時期や紅葉の時期を除くと訪れる人が少なく、羆と遭遇する危険もあるので、シーズンオフ期の単独行は慎重に。

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訪れる際は、少なくとも熊よけの鈴等は持参して入山したほうがよいでしょう。(2005年訪問)