旅好き作者が訪れた全国の温泉や名所、旅先で見つけた珍品等を紹介

キンムトー(弟子屈町)

弟子屈町の山奥にキンムトーと呼ばれる沼があります。雨水や雪解け水がたまってできた小さな沼で、神の子池のように水が澄んでいるわけではありませんが、訪れる人はほとんどなく、静寂という言葉がぴったりな場所です。聞こえるのは鳥のさえずりくらい。枯れ木に止まってのんびりしているトンボを見ているとなんだかホッとした気分になります。
入り口から沼を見る。看板も記念撮影用の台も何もない所こそ秘沼
立ち止まってしばらく静寂の世界を堪能したいところですが、ヒグマがいつ現れてもおかしくないような所、熊除け鈴の音を止めてしまうのはちょっと怖くてそれもできないわけで…。
 
沼の左側を見る 沼の右側を見る
この沼は「湯沼(沼湯)」とも呼ばれています。沼のあちこちから温泉が湧き出していることからこの名前がついたようです。現在は入湯できるほどの湯量はありませんが、沼の淵をよく見ると所々からわずかに湯が湧き出しているのが確認できます。かつては温泉施設もあったそうで、土管やコンクリートの土台の一部が今でも残っています。
エゾジカの足跡。水飲み場になっているよう ちょろちょろと湯が湧き出している
温泉施設があったとされる所 周辺には土管や煉瓦が散乱している
この温泉施設、地元弟子屈町の町史にもその存在が記述されているのですが、わずか数行程度。それ以外には特に資料も情報もありません。川湯や摩周といった温泉がたくさんあるこの町で、こんな山奥までわざわざ浸かりに行く人がいたのだろうかと考えると、本当に温泉施設であったのか疑問に感じるところがあります。かつて大規模な採掘が行われていた硫黄山の近く。ひょっとして鉱山関係者の施設だったとか。
温泉施設(?)跡付近をあちこち調べてみると、ホースのようなものが散乱。そのホースは沼に流れ込む沢の跡のようなものに沿って森の奥へと続いています。温泉地で湯や水を引くために使われているホースのよう。ひょっとしたらこの上流に何かあるかも、そう思ってホースを辿って沢の上流へ行ってみることにしました。
奥に続くホース 茶碗の欠片がどうしてこんなところに
茂みを歩くこと数十メートル。ホースの先にあったのは…..枯れた泉(?)の跡でした。湯の温度を下げるための水をここから引いていたのかもしれません。ということは以前は沼に流れ込む沢があったということに?
今度はビール瓶。確か知床硫黄山鉱山跡にも
枯れた泉(?)の跡

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