旅好き作者が訪れた全国の温泉や名所、旅先で見つけた珍品等を紹介

知床観察船5(斜里町)

昨日も少し早くウトロに着いたので、今日はさらに少し遅い起床・出発。人数不足、天候不良、船の故障と欠航になる理由はすべてクリアしたのでもう恐いものは何もありません。(謎) 昨日より出発をさらに少し遅らせたのに、また早い時間にウトロに到着。ウトロの宿に着くと、乗船する人たちが集まっていました。うち、何人かは昨日と同じメンバー、みなさん根気強いです。
観察船に乗り込みウトロ港を出港。昨日ほどではありませんが今日もいい天気。フレペの滝に到着すると昨日と同じようにエンジンを止めて、同じように船長さんのガイドが始まります。話が終って再びエンジンを掛けようとスターターを回すと…..エンジンが掛からない。これって…..昨日と全く同じ状況のような…。(^_^;) ひょっとして今日も引き返すのか….一抹の不安が頭を過ぎる。船長さんは原因を調べに機関室の中へ。しばらくするとエンジンが掛かりました。船の修理屋さんが燃料系!?のバルブを閉めたままにしていたらしい。ホッ。(´ー`)┌
ルシャ川河口を過ぎたあたりで船長さんが海岸に何かを見つけたました。そして「ヒグマがいます」とのアナウンス。海岸をよ~くみると何かが動いています。肉眼では無理ですが、船に用意されている双眼鏡で見るとヒグマ、本物です。それをデジカメで撮ったのが下の画像。真ん中の黒いかたまり、というか点がそれ。当時、持っていたデジカメにはズーム機能がなかったのでこれで精一杯でした。
今回のツアーではこの後も何度か海岸に出てきているヒグマを観察できる機会があったのですが、ヒグマが現れると、おおっ~と乗客みんなが甲板のよく見える位置に移動するので、船が傾いてちょっと心配になるくらいでした。クマが現れても逃げずに逆の行動をとるのは安全な船からだからだこその光景ですね。
海辺で何かをしているヒグマ。小さくて何かよくわからない
こちらは山本さん撮影の羆(ヒグマ)。岩尾別川で撮られたそうです

 

海岸沿いの所々にある作業場のような建物は「番屋」と呼ばれるもの。今ほど船の性能が良くなかった時代、日帰りできないような遠い漁場へ行くときに、漁の期間中の拠点として使われていた施設です。現在でも、漁師さんが泊り込んだり作業場として使われているものもあります。
番屋その1。建物後ろの崖が崩れている 番屋その2。後ろはタキノ川の滝

 

断崖絶壁が終わると岬まではなだらかな海岸線が続きます。遠くから見ると草原のように見える所は、実際は人の背丈ほどもある高さのクマザサが生い茂っています。やがて知床岬、地の果てに到着です。
海鵜(ウミウ)の巣 文吉湾。避難用の港
知床岬。岬周辺での上陸は禁止されている。中央右の尖った建物は知床岬灯台

 

知床岬に到達すると船は折り返し、復路は陸に近づいて海岸線に沿うようにゆっくりと航行します。往路では遠くに見えていた奇岩や滝が間近で観察できます。
メガネ岩 カシュニの滝。滝の水が直接海に落ち込むのは珍しい
硫黄の滝。硫黄川の最終点 カムイワッカの滝。硫黄成分で河口が変色している
崖上の知床五湖からの水が岩から滲みだしている所 男の涙。現在は陸からは行けない場所

その後、硫黄の滝、カムイワッカの滝、男の涙を経てウトロ港に戻ってきました

この年の北海道ツーリングは、日程の半分以上をこの船に乗るために費やすことになってしまいましたが、それだけしても乗ってみる価値のあるツアーでした。ちなみに、このスリル満点の船はこの年で引退し、翌年(2002年)からは新しい船に替わってます。新型船は広くて、よりゆったりとできるそうです。世界自然遺産ブームが落ち着いた頃にでも、満足のいくヒグマの写真を撮りにまた行ってみたいです。もちろん、今度はズームレンズ付きのデジカメを持って。(2001年年記)

船長さん、おつかれさまでした

※知床自然観察船は、2016年から運航休止しています。

 

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