旅好き作者が訪れた全国の温泉や名所、旅先で見つけた珍品等を紹介

雄阿寒岳(阿寒町)

マリモで有名な阿寒湖を真ん中に、雌阿寒岳と組んで湖を挟みこむような位置に立っているのが雄阿寒岳です。それぞれの山の名前の最初に付く「雄」「雌」はアイヌの人達がこれらの山を「ピンネシリ(男山)」「マチネシリ(女山)」と呼んでいたことに由来します。「雄」の名のとおり、雄阿寒岳は切り立った山ですが、標高は1370m。なだらかな形をした雌阿寒岳(1499m)よりも低いのは意外な感じがあります。
ひょうたん沼から雄阿寒岳を望む(山本さん撮影。撮影時期:12月)

登山口から入ってしばらくは阿寒湖の畔を歩きます。10分ほど歩くと太郎湖、そこからさらに10分ほど歩いた分岐を下方向に進むと次郎湖に着きます。どちらも特に水が澄んでいるということもなければ、それほど大きくもないので湖というより沼のよう。

途中の水門。ここから阿寒川がはじまる 太郎湖。湖というより沼のよう
次郎湖。こっちも…

分岐まで戻り登山道を進みます。このあたりは木々に遮られて光が届かないため、地面が苔に覆われいます。宮崎駿監督のアニメ「もののけ姫」の森の中のような雰囲気。いまにも森の精「コダマ」が出てきそうです。ここから先は、これまでの散策路のような道とうってかわり、登山道らしい斜度のある道が続きます。

苔に覆われた地面。コダマが出てきそう 木の根元に大きな穴があいているのをよく見かける。クマが出てきそう…

急坂の登山道に10分と持たずの休憩。しばらくこれが続きながらも進んでいくと、4合目を過ぎたあたりから所々で視界が開け、木々の間から阿寒湖や雌阿寒岳が見えてきました。さらに進むと植層がハイマツ帯に変わり次第に背丈が低くなってきて四方の視界が開けます。後ろを振り返ると阿寒湖の姿が。湖畔は観光ホテルが敷き詰められ、個人的にいまいちイメージの良くない阿寒湖でしたが、ここからの姿をみて少し見直しました。

7合目から。阿寒湖の眺めが抜群だ。左の山は雌阿寒岳

所々で振り返っては阿寒湖を眺めたりしながら、傾斜の緩くなった登山道を山頂っぽいピークへ進んでいきます。さっき7合目を過ぎたばかりなのにもう頂上!?なんて思いながら着いた所は頂上ではなく8合目。頂上へはここから一旦下って再び岩き地の斜面を登ってたどりつくのでした。せっかく登ったのにまた下るのは何かもったいない。

8合目にある旧陸軍の気象観測所跡 観測所跡の住人エゾシマリスくん

ようやく着いた頂上からは、ペンケトーとパンケトーが見下ろせます。これらの池は阿寒横断道路の双湖台からも見ることができますが、そこから見えるのは池の一部だけ。全容が見ることができるのは、ここの頂上からだけなのです。実はこの山に登ろうと思ったのは、これが見たかったからなのでした。(^_^) 右隣のペンケトーは北海道の形が潰れたような感じ。左隣の阿寒湖は隠れて一部しか見えませんが、阿寒湖、パンケトー、ペンケトーと並ぶ地形をみると、約1万年前の雄阿寒岳噴火までは1つの湖だったということがよくわかります。

山頂に到着。汗だくに ここからしか見ることのできないパンケトーの全容。ペンケトーよりもかなり大きい
こちらは阿寒横断道路途中の展望台「双湖台」から見た2つの湖。ここから見ると手前のペンケトーが北海道の形に見える 頂上からみると、ペンケトー(右側)は本当は北海道の形をしていないことがわかる
前半、五合目近くの台地までは傾斜がやたらと強く展望がほとんどない山ですが、後半の阿寒湖、ペンケトー&パンケトーの眺望を考えると、登って損はないといえます。雌阿寒岳に登ったら次は是非ここへ。(2002年登頂)(登り:2時間40分、下り: 1時間50分)

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