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伊能大図フロア展(釧路市)

今から200年以上前、江戸時代後期の1800年代に伊能忠敬と測量隊が日本初の実測測量により16年の歳月をかけて全国を測量しました。
この測量結果を基に伊能忠敬が作成したのが「大日本沿海輿地全図」、通称「伊能図」です。

原本は、明治時代に皇居の火災で焼失し、副本のほうは関東大震災で焼失したため、現存するのはレプリカのみとなります。

伊能図は、36,000分の1縮尺の大図と、これを縮小して作られた216,000分の1縮尺の中図、432,000分の1縮尺の小図があります。うち、大図が「伊能大図」と呼ばれるものです。沖縄を除く日本全土を214面で描いたもので、21世紀に入り、2001年に米国議会図書館で207枚のレプリカが、その後、国内で3枚が発見保存されました。

その後、2004年に海上保安庁で残る4枚が発見され、214枚のすべてが揃うこととなりました。
これを機に全国各地で伊能大図が公開されることになり、北海道旅で釧路を訪れた際に全図が公開されるフロア展が開催されていたのでその時の様子を紹介します。

これらは伊能中図で、日本全土を8枚で描いているもの。北海道は2枚で構成されます。
測量誤差を減らすために、道東では雄阿寒岳や雌阿寒岳が目標物として利用されたことがわかります。

測量に使われた道具も展示されていました。
こちらは「中象限儀」と呼ばれる測量器具で、北極星をはじめとする恒星の高度を観測し、その土地の緯度の測定を行っていたもの。

小象限儀は、道路の勾配を測るための器具。

量程車は車輪を回転させて距離を測る器具。
メカニカルな道具ですが、路面状態に精度が影響されるため、実用性は低かったそうです。

間縄(けんなわ)と鉄鎖は距離を測る器具。

伊能大図のほうは、214枚の地図が広い会場の床一面に敷かれていました。
飛行機も電子計測器もない時代にこんなものを作ってしまうなんて感服。

地図の上には、透明なシートが敷かれていて、踏みながら間近で観ることができるのがおもしろいところです。(2004年訪問)

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