屈斜路湖畔のとある旅人宿で、斜里町に「トマト玉子ラーメン(通称:トマ玉)」という一風変わったラーメンが食べられる中華料理屋さんがあるという話を聞き、店に行ってみました。

知床斜里駅近くの大通りにある店の名は「春和楼」。店内のテーブルの数は少なく、昼時はすぐに人で埋まってしまいます。カウンター席もあるのですが、荷物がたくさん積まれていて利用することはできません。カウンター席が埋まるくらい客が来てしまうと忙しくて対応できなくなるため、オーナーがわざと散らかしているのだとか。

知らない人からすると散らかっているように見えるのでしょうが、知っていてそれを見ると非常におもしろいですね。一度、そこに座ってオーナーがどんな反応をするのか見てみたいとか思うのは私だけでしょうか。

手書きのメニュー。ビニールテープで縁取りをしているのが何とも。

トマト玉子ラーメンはこちら。溶き卵とぶつ切りトマトを炒めたものがラーメンの上にがのっているもので、一度食べたら病みつきになってしまうとか。いつもの私ならこういう話を聞くとすぐに行って食べてみるのですが、大のトマト嫌いのため触手が伸びず…。他の人が食べたものを撮影。

 
ふつうの中華料理店とちょっと違うことが一つあります。それは珈琲が飲める、正確にはサービスで珈琲を出してもらえることがあるということ。当然、サービスなので行けば必ずだしてもらえるものではありません。オーナーの気分にもよるところもあるのかもしれませんが、これまでに行った人達の情報を集めると人が混んでない時間だと出してもらえる確率が高いようです。

オーナーは中国から移住された方なので中国語はペラペラ。その語学力(?)を買われて某観光協会の通訳としても活躍されているそうです。もちろん日本語も巧みに話し、冗談がポンポン飛び出してきます。しかもその冗談がまたおもしろい。母国語ならともかく、外国語でウケる冗談を言うのはそう簡単なことではないはずです。

実際、食べるだけでなくオーナーとの会話もここへ来る楽しみとしている旅人がけっこういるようです。オーナーのほうも楽しんでいらっしゃるようで、料理を出し終わると、カウンターから出てきて客に気さくに話しかけてこられます。客席数を少なくしていたり、珈琲サービスがあったりするのも実は話をする余裕を作り出すためにしているのかもしれませんね。数十km離れた北見市やウトロからはるばるこの店へ食べに来るお客さんがいるというのもわかるような気がします。

 

※この店は2004年11月より休業中です。