バイクでのツーリングの際に休憩がてら立ち寄っていた温泉が、いつの間にか、旅の目的の一つになりました。鄙びた温泉、源泉が掛け流されている温泉が好みで、主にそのような温泉を紹介しています。

 

温泉とは?

 温泉は「温泉法」(昭和23年7月10日法律第125号)という法律によって定義されています。それによると、
  • 地中から地表に湧き出た水(湯)で温度が25℃以上あるもの。
  • 温度が25℃以下であっても、19種類の物質(温泉成分)のうち少なくとも1つが規定値を超えて含まれているもの。
  • ガスや水蒸気であっても、温度が25℃以上あるか、19種類の物質のうち少なくとも1つが規定値を超えて含まれているもの。

この3つのどれかにあてはまるものが温泉ということになります。25℃って湯ではなく水なのに温泉と呼べるなんて、不思議な感じがしますね。

物質名 1kg中に含まれる量
溶存物質(ガス性のものを除く) 総量1,000mg以上
遊離炭酸 250mg以上
リチウム  イオン 1mg以上
ストロンチウムイオン 10mg以上
バリウムイオン 5mg以上
総鉄イオン 10mg以上
第1マンガンイオン 10mg以上
水素イオン 1mg以上
臭素イオン 5mg以上
ヨウ素イオン 1mg以上
フッ素イオン 2mg以上
ヒドロひ酸イオン 1.3mg以上
メタ亜ひ酸 1mg以上
総硫黄 1mg以上
メタほう酸 5mg以上
メタけい酸 50mg以上
炭酸水素ナトリウム 340mg以上
ラドン 20(100億分の1キュリー単位)以上
ラジウム塩 1億分の1mg以上

掛け流しと循環式

 どちらも浴槽に温泉を給湯する方法です。
 「掛け流し」は、地中から湧き出してくる湯を常に浴槽に注ぎ続けて、浴槽からあふれた湯はそのまま下水に流してしまう方法です。いつも新鮮な温泉に浸かれるのが特徴です。
 「循環式」は、浴槽に入っている湯を殺菌→濾過→加温して再び浴槽に注ぐという、同じ湯を何度も利用する方法です。湧出量の少ない温泉や、ホテルのような大量の湯が必要となる施設では循環式のところが多く、殺菌用塩素の混入程度にもよりますが、湯が塩素臭いのが特徴です。
 ふつうの水を温めたものを温泉として営業し続けていた温泉地があったという報道や、循環施設の整備不良によるレジオネラ菌感染死が発生した事件が報道されてからは、世間の目も向くようになったようで、最近では温泉の宣伝文句として「(源泉)掛け流し」という表現がよく使われるようになってます。