霧島温泉郷山之城(やまんじょ)温泉は鹿児島県霧島市にある温泉です。国道223号線を外れ林道を走ること約5km、人家も何もない山奥に流れる川にこの温泉はあります。というよりも、川そのものが温泉の浴槽になっているというのほうが正しい表現です。
 
硫黄臭の強い源泉は川の上流にあり、そこから湧き出す高温の湯が川の水に混ざって白濁した温泉の川となり、下流に流れていきます。源泉に近い上流ほど湯温が高く、下流に行くほど低くなるので、好みの湯温の所で、石を組んで湯に浸かります。男湯と女湯のような区分もなく、脱衣所のようなものはありません。でも、ここまで来て湯に浸からずに帰るなんてもったいない。気合い一発!川のそばで着替えるか、もしくは草むらや木の陰で着替えてしまって入っちゃいましょう。
 
川が温泉になっているというと、北海道のカムイワッカ湯の滝や和歌山県の川湯温泉が有名ですが、スケールの大きさはここが日本一でしょう。ただし、源泉が湧き出しているところからは、湯と共に硫化水素ガスが大量に噴出しており、風向きによっては、湯に浸かっていると、もろに吸い込むことになるので、かなり危険な所でもあります。(2003年入湯)
 
山之白温泉の周辺は、有毒な硫化水素ガスが発生しているということを理由に現在は立入禁止となっています。(2011年追記)
霧島温泉山之城温泉
霧島温泉山之城温泉