質志(しずし)鍾乳洞は昭和2年に発見された京都府内では唯一の鍾乳洞です。国道173号線沿いにある駐車場から鍾乳洞の入口までは結構距離があります。数百メートルはあるでしょうか。しかも道は平坦ではなく坂道で、途中からはアスファルトも切れてホントの山道に。逆に洞内は奥へ行くにつれて高度が下がっていきます。入口まで登ってきたのがもったいない気もしますが、駐車場からエレベータですぐに着いてしまう有名鍾乳洞のような観光地っぽさがなくて良いです。入ってすぐの空洞部には黄金柱や岩戸唐滝といった鍾乳洞らしいものがありますが、ここの目玉はやはり後半にある「急階段」でしょう。

無料で杖を貸してくれる。年寄りには杖があっても…
鍾乳洞入口。受付らしき所に人はいない
ハリウッド映画に出てくる敵の基地みたいな雰囲気
ライトがあたる所にのみコケが自生している
左が黄金柱、右に岩戸唐滝
地蔵岩。どれなのかわからない…
階段の横の看板には「急階段に注意」みたいなことが書かれているのですが、傾斜がきつい…というかほぼ垂直。「階段」ではなく「梯子」と言った方が適切なくらいで、両手も使わなければ降りることができません。しかも洞窟の中なので手すりやステップが濡れていて気を抜くとツルッと滑って落ちしまいそう。小さい子供やお年寄りがここを降りるのはちょっと無理です。専用駐車場に入ってきた車に駐車場整理のおじさんが何か話をした後、鍾乳洞に行くこともなくそのまま帰ってしまうという光景を何度か見たことがあるのですが、このことを忠告しているのでしょうね。
洞内は確かに涼しかったのですが、駐車場から入り口まで炎天下の中を歩いて汗をかき、鍾乳洞では急階段の昇降で冷や汗をかいてしまった私は果たして、涼んだと言えるのかどうかは疑問。
急階段。落下しても岩がぶつからないよう周囲に鉄柵が
急階段を下から見る
さらに最奥部へ降りる階段。階段とはこういうものを言う 最奥部。一円玉や五円玉が捨ててある