湯の川温泉山内温泉長生湯は、北海道函館市にある日帰り温泉です。古い外観の建物が2階建てなのは、かつては旅館だったから。湯は市営熱帯植物園の敷地内の共同源泉から引いてきているもので無色透明。近くにある漁火館とは少し泉質が異なるようです。浴室の真ん中にある楕円形の浴槽は結晶化した温泉成分が固着して、何層にもコーティングされた姿はバームクーヘンの端っこのようです。

ゆっくり浸かって雰囲気を楽しみたいところですが湯がとても熱いのです、ここ。浴槽は中で仕切られ、一方は湯温が抑えめになっていて、まだ少しは浸かっていられるのですが、もう一方は数秒浸かるので精一杯。函館の温泉は熱いところばかりと聞いていましたがこれは熱湯でしょう。

先に入っていたおじさんはふつうに入っているので、この地域ではこの湯温で浸かるのがふつうなのかと思っていたら、私が湯から上がる少し前に入ってきたおじさん曰く「こりゃあ熱すぎ」。その後、大量に加水、湯浴みされ一気に湯温が下げられました。そのおじさんの話では、早い時間に入りにくる常連さんは熱いのが好きだそうで、こんな状態になってしまうのだそうです。来る時間をちょっと間違えたようです。(2011年入湯)

山内温泉長生湯は、2018年10月末をもって廃業しました。(2022年追記)

湯の川温泉山内温泉長生湯
湯の川温泉山内温泉長生湯