「ばるな」は、今はない東日本フェリー株式会社の岩内~室蘭航路に1998年に就航したフェリーで、2000年に大洗~室蘭航路に配置換えされ、さらにその2年後の2002年に商船三井フェリー株式会社との共同運航による大洗~苫小牧航路が開設されたことに伴い、同航路に配置換えされました。2005年には、「さんふらわあさっぽろ」に改名され、カラーリングもおなじみの太陽マークとなり、以後10数年は大洗~苫小牧航路の夕方便として活躍しました。

 
往年は、談話室のエコノミールーム(旧・2等和室)への改装等により、同じ夕方便の「さんふらわあふらの(初代)」と比べてもくつろげる場所が少ない状態。その後、2017年10月に、新造船「さんふらわあさっぽろ」(3代目)」の大洗~苫小牧航路への就航に伴い、交代する形で引退しました。(2004年乗船)
 
浴室はサウナ付きで、浴槽自体はそれほど大きくないものの、洗い場、脱衣所とも広く、その後の新造船にも劣らない余裕ある空間と~混雑して時期でも~浴室内にはサウナも備わっていました。脱衣所の窓際にはデッキチェアが置かれ、サンルーム的なスペースとして提供されていました。
 
案内所 レストラン 外部甲板
展望浴場 洗い場 脱衣所

レストコーナーは中央の通路を挟んだ両脇にあり、一方が禁煙スペース、もう一方が喫煙可能スペースで、仕切りがないため、煙草臭く、くつろぐ環境としては良いものではありませんでした。

最上階の喫茶・バーコーナーは、乗船当時(2004年)はもう営業を終了し、子向けの遊び場「キッズランド」の名称でくつろぎスペースとして開放されていました。

展望スペース レストコーナー 喫茶・バーコーナー

客室は、特等室(洋室、和室)、1等室(洋室、和室、和洋室)、2等寝台、2等和室の4クラス。船会社のオーナーズルームが、2004年4月よりスイートルームとして販売されるようになりました。また、同様にドライバーズルームの一部が、一般客向けの2等寝台として販売されるようになり、天井方向に余裕のある旧ドライバーズルームの1段ベッドと通常の2段ベッドタイプの2種類の2等寝台が併存していました。

2等和室 2等寝台(2段タイプ) 2等寝台(1段タイプ)

 

全長192m
全幅27m
総トン数13,654t
旅客定員632名
車両積載台数乗用車100台、トラック180台
造船所三菱重工業下関造船所
ばるな(さんふらわあさっぽろ(初代))要目
  • 2005年に「さんふらわあ さっぽろ」に改名されました。
  • 2007年4月1日より、船室呼称が「特等室→デラックスルーム」「一等室→スタンダードルーム」「二等寝台→カジュアルルーム」「二等和室→エコノミールーム」に変更となりました。
  • 2017年10月に、新造船「さんふらわあ さっぽろ」の就航に伴い引退しました。