太平洋フェリー「いしかり」の客室は、個室のスイート(ロイヤルスイート、セミスイート、スイート)、特等客室(洋室、和室)、1等客室(洋室、和室、和洋室)と大部屋のS寝台室、B寝台室、2等和室の6クラスあります。ここではS寝台を紹介します。
S寝台は、B寝台の2段ベッドを1段にしたイメージで、垂直方向のスペースが2倍になるため、中で立って着替えをすることも可能です。
ベッド下にはキャリーバッグ等を収納できるスペースと奥にも棚があります。
こちらはロールカーテンを閉めた状態。
出入口の両側に換気用の小さなスリットが2つ付いており、さらに天井にも換気口があるので、閉め切っても一定の換気が行われます。
ベッド内には、シーツの敷かれたマットレスの上にキルトケットと枕。
足元側の上部にはテレビ、その上に荷物棚、奥の壁に荷物を掛けられるフックとハンガーが備わります。
枕元側は、頭上の壁に電源コンセント付きの照明、奥の壁に小さな荷物置き。
テレビは枕元側の壁に固定されたリモコンで操作し、リモコンの横にある内蔵スピーカーから音声が流れます。
「きそ」との違うのは照明の位置くらいであとは変わりありません。
S寝台には、通常タイプとバリアフリータイプの2種類の区画があり、後者は出入口が間口の広いスライド式ドアで、段差を解消、区画内通路を広くした仕様になっています。
また、女性専用部屋の設定もあります。
女性専用部屋区画への入室には専用のカードキーが必要となっており、部屋に入ることのできる人が限定されるので一般区画よりも安心度が高いです。
こちらも、部屋数は限定されているので、確実に利用するためには予約は早めにした方が良いでしょう。