「はまゆう」「それいゆ」は、2021年7月に開設された横須賀(神奈川県)~新門司(福岡県)間を航路とする東京九州フェリー株式会社の姉妹船(同型船)でどちらも同年7月に就航しています。

はまゆう、それいゆ02

外観の特徴でもある垂直船首や近接2軸推進システム等の採用により在来船と比べて約6%の省エネルギー化を実現、SOx排出規制に対応する排気ガス浄化装置(スクラバー)を建造時から搭載する高速フェリーで、横須賀~新門司間を約21時間で日曜日以外の毎日運航します。

旅客面では、SHKライングループの最新船の「らべんだあ」「あざれあ」と比較して、映画やプラネタリウムが観られるスクリーンルームが新設された以外は、客室数の大幅削減(600名→268名)や客室バリエーションのシンプル化(ツーリストA、ツーリストS、ステート、デラックスの4クラス)、パブリックスペースのグリルやカフェの廃止等の合理化が行われています。

新日本海フェリーの船と比べると旅客部分の規模縮小が感じられますが、船内のくつろげるスペースは同程度の広さで、それでいて旅客定員がほぼ半分となっているので、ゆったりとくつろげます。

旅客利用者で気になる点は、料金体系でしょう。ツーリストAクラスの運賃に各個室のルームチャージ料金を足した料金が運賃となる仕組みで、個室利用だと利用人数が少ないほど割高となってしまい、少人数で個室を利用して船旅を楽しみたい人にとっては、敷居が高いものとなっています。

とはいえ、ルームチャージ制は就航時点でのもので、競合となるオーシャン東九フェリーでは2021年7月の東京九州フェリーの航路新設にあわせてルームチャージ制をほぼ廃止していることから、東京九州フェリーのほうも今後の客室の利用状況等を踏まえて料金体系が見直されることを期待します。

「はまゆう」「それいゆ」の船内の様子は、以下のページで詳しく紹介しています。

 ・はまゆう、それいゆ(客室>デラックス)
 
全長222.5m
全幅25.0m
総トン数15,400t
旅客定員268名
車両積載台数乗用車30台、トラック154台
造船所三菱重工業長崎造船所
はまゆう、それいゆ要目