「フェリーきょうとII」は、2002年9月に就航した名門大洋フェリー株式会社のフェリーで、大阪南港~新門司港を航路とし、「フェリーふくおかII」とは姉妹船(同型船)になります。
同社のフェリーは大阪南港と新門司港からそれぞれ1日2便ずつ出ていて、1便には旧型船の「フェリーおおさか」と「きたきゅうしゅう」が、2便には新型船の「フェリーきょうと2」と「ふくおか2」が配船されています。
新型船の大きな特徴は「展望ストリート」と呼ばれる幅5m、長さ65mの展望通路。通路の窓際にはずらっとソファーが並び瀬戸内の景色を眺めながらのんびりくつろぐことができます。
もう一つの特徴はバリアフリー化。平成12年に施行された「交通バリアフリー法」に基づき、同基準に対応した客室やトイレ、エレベーター、スロープの設置や通路の有効幅を確保し、高齢者や身体障害者等の利便性・安全性が配慮されています。(2003年乗船)
もう一つの特徴はバリアフリー化。平成12年に施行された「交通バリアフリー法」に基づき、同基準に対応した客室やトイレ、エレベーター、スロープの設置や通路の有効幅を確保し、高齢者や身体障害者等の利便性・安全性が配慮されています。(2003年乗船)
パブリックスペースのくつろぎ場所は、展望ストリートの他に、エントランスホール前やラウンジに同様のソファーがあります。レストランはバイキング形式で、乗船時は手前左のカウンター席でモーニングセットを食べるシステムになっていました。
浴室は同規模の他社フェリーと比べるとかなり小さいものとなっています。代わりではありませんが、24時間利用できるシャワールームが別に用意されています。
展望ストリート | レストラン | 浴室 |
客室は、スイート(特別室)、デラックス(特等室)、ファースト洋(1等洋室)、ファースト和(1等和室)、ツーリスト(2等洋室)、エコノミー(2等和室)の5クラス。就航当初あった、テレビ付きの2等洋室「特別2等洋室」は現在は廃止されています。また2等洋室のロール式のカーテンも不評だったのか、横引きのカーテンに変更されています。
OAスペースは、船内でパソコンを利用する人向けに用意された設備のようですが、電源コンセントもない、簡易テーブル付きのふつうの椅子席でした。
幻の特別2等洋室 | 1等洋室 | OAスペース |
全長 | 167m |
全幅 | 25.6m |
総トン数 | 9,731t |
旅客定員 | 697名 |
車両積載台数 | 乗用車100台、トラック180台 |
造船所 | 三菱重工業下関造船所 |
- 2015年3月及び5月に「フェリーおおさか」「フェリーきたきゅうしゅう」の代替船「フェリーおおさか2」「フェリーきたきゅうしゅう2」が就航したことに伴い、出航時間が2便から1便に変更されました。(2017年追記)
- 2020年1月に電子レンジが設置され、利用できようになりました。
- 2022年1月に新造船「フェリーきょうと」の就航に伴い引退しました。