※「はまゆう」と「それいゆ」は姉妹船(同型船)なので、客室や船内設備は同じです。
東京九州フェリー「はまゆう」「それいゆ」の客室は、個室のデラックス、ステートと半個室のツーリストS、相部屋のツーリストAの4クラスあります。ここではツーリストAを紹介します。
昔のフェリーは、雑魚寝形式で寝るタイプの2等和室が多くを占めていましたが、「はまゆう」「それいゆ」にはなく、上下段の入口が異なるセパレート式の2段ベッドタイプのツーリストAが最安クラスの客室となっています。
ツーリストA区画の通路両脇にベッドが並びます。
ベッドは2段式ですが、昔のはしごが掛かっているタイプではなく、階段式で、かつ、上段と下段の入口が互い違いになったタイプとなっています。
上の画像が上段、下が下段。
どちらもベッド脇に棚とタオル掛け、キャリーバッグ等の大荷物を収納できるスペースがあります。
備品は、枕とシーツ、キルケット。
ベッドへの出入口には縦引きのロールカーテンが付いていて、カーテンを下ろすとプライベートを確保できます。
昔の2等寝台の2段ベッドと比べて横方向の開口部を狭くし、ベッドから転がり落ちる心配がなくなったため、ベッド脇の手すりがなくなっています。代わりに反対側の壁に寝起き補助用の手すりが付いています。
ベッドルーム内の足下側には、小荷物を置ける棚と物が掛けられる折りたたみ式のフックが備わります。
棚の上にある丸いのは通風口で、中央のつまみを捻って吹き出し口の開き具合を調整することで、風量が変えられます。
枕元の方の壁にはLED照明が備わります。
そして、照明の基部には電源コンセントとUSB電源が。
同じSHKラインの最新船「らべんだあ」「あざれあ」では電源コンセントのみでしたが、「はまゆう」「それいゆ」ではUSB電源が追加されています。
USB電源は、2.4A出力タイプなのでタブレットの充電も可能。
その照明の下には小荷物を収納できる棚が。
ベッド内からでないと出し入れができないので、就寝時に小荷物を置く際に安心感があります。
取っ手の下に丸い生地が貼り付けられている部分は鍵穴。
就航当初は、各自で施錠できるようになっていましたが、乗船客が鍵を紛失してしまったり、下船時にそのまま持ち帰ったりすることが頻繁に起きたため、使用中止となったとのことです。
施錠できるのとできないのでは安心感がかなり違うので、ダイヤル錠に改良する等して復活されることを期待。