ゼルビス(XELVIS)が販売されていた頃のカタログです。価格の高いバイクは別として、250ccのバイクに6ページもあるカタログでした。バブルな時代だったかがわかります。

ここで紹介するのは2種類あるうちの1つで、もう1つのカタログとは表紙の写真が違うだけで、他は同じ内容です。説明書まで読めるくらいの大きさの画像にするとファイルサイズが大きくなってしまうので、文章部分は下に書き出しました。



Riding Position

ゼルビスのファーストインプレッション。それは、跨ったときの頼もしさが、ひときわ違うこと。全体のマス感や重量感だけでなく、ライダーをごく自然な乗車姿勢にさせ、手を伸ばしたところにステアリングハンドルが来るように着座できる。つまり、いろいろな走り方や使い勝手にも、無理なくコントロールできる快適ポジションなのです。さらにワンクラス上の1430mmのロングホイールベースの車格や左右格35度のハンドル切れ角が、スポーツライドから街乗り、そしてツーリングまで、グッドバランスの乗りこなしを実現。肩ひじ張らず、どこまでも気持ちよく走れる、250ccフルサイズボディならではのライディングポジションの誕生です。

DOHC90゜V-Twin Engine
独特な鼓動をもち、小気味よく力強いテイストを堪能できるのが、90度Vツインの魅力。単に走るという行為だけでなく、マシンと語り合えるというコンセプトから、ゼルビスには水冷90V型2気筒DOHC4バルブエンジンが選ばれました。吸・排気のバルブタイミングから、ポート形状。それにマッチしたキャブレターのセッティングまでを煮詰め、高速はもちろんのこと、特に常用する低・中速域で適度な鼓動感をともなった味のある走りをもたらします。 このスポーツ心臓とも言うべき、ゼルビスのパワーユニット内部には、数多くの高密度テクノロジーが組み込まれています。

■吸気効率を一段とアップさせ、低回転域から高回転域までフレキシブルな走りを可能にする、ハイパー・イナーシャポート ■走行時のフロート室の油面変化に影響されず、常に高い吸入効率を実現する、コンパクトな2連VDキャブレター ■合金鋼に浸炭処理を加え、強度・剛性をより高めながら軽量化にも成功した、ハイパー・コンロッド ■フリクションロスを低減する、オートカムチェーンテンショナー ■走行条件に合わせベストな点火時期をコントロールし、高回転までスムーズで燃費のよいエンジン特性をもたらす、フルトランジスタ・イグニション ■常に安定したパフォーマンスを発揮させる冷却システム、アルミ製ラジエーターなど。ホンダの先進テクが満載されています。

Aerodynamic Upper Fairing Cowl
街乗りからハイウェイランまでの使い勝手を考えたとき、どうしてもウィンドプロテクションが重要な課題となってきます。そこでゼルビスは、この課題を解決するものとして、街中の取り回しも気にならない大きさのフェアリングを標準装備としました。フロントのポリカーボネイド・スモークスクリーンは、エア・マネージメントを十分に考慮した高さと形状。ライダーに爽快な走りを実感させる心地よい風を適度に送りとどけます。また、ヘッドライトはフェアリング曲面と一体になったフラッシュサーフェスの常時点灯式60/55W大型ハロゲンヘッドライトを採用。風を友とするホットなフォルムを実現しています。

Double-Cradle Frame
フレームは、コンベンショナルなクレードルタイプを採用しました。クレードル(Cradle)とは、つまり”ゆりかご”のこと。ダウンチューブとメインパイプがしっかりとエンジンを包み込み、ステアリングヘッドやリアのスイングアームピポットに受ける、縦・横・斜めからの力をバランスよく受け止めます。さまざまな路面条件下でも安定したマシン姿勢を確保しながら、適度な柔軟性をもったトータルバランスを実現。また、フレームの表面はスタイリングとの調和を図り、シックなウルトラ粒子メタリックコートを施しています。


Brakes, Tires & Wheels


ゼルビスのしなやかなフットワークを支えるために、止まるだけでなく、スピードコントロールするための性能も重視しました。フロントには、大径296mmのシングルディスクと、2ポットブレーキキャリパーを。リアには、220mmをもつシングルディスクをそれぞれ装着。加えて、手の大きさに合せて位置が調整できるアジャスター付きフロントブレーキレバーの採用により、より高いコントロール性を追求しました。また、ロードホールディング性を向上するため、フロント、リアともに17インチの80タイヤを装着。ホイールには、削り加工仕上げのキャストホイールを履かせました。


16-Liter Fuel Tank


滑らかな3次曲面で構成された、UVクリアコートの美しいフューエルタンク。ニーグリップの取りやすさはもちろんのこと、ロングツーリングを考慮した16Lの容量を確保。低燃費のエンジン性能と相まって、スムーズに走ればノンチャージで長距離のクルージングも可能です。また、ツアラー必携のタンクバッグを装着しやすいよう、タンク上部をフラットにし、タンクキャップを突起のないヒンジ式のエア・プレーンタイプとしました。


Instrument Panel


フェアリング内にメーター類をシンプルに集中させた、ゼルビス専用の新インパネです。ライディングシチュエーションをすばやくチェックするため、スピードメーター、タコメーターを中心に、サイドスタンドしまい忘れランプを含む4種類のウォーニングランプを見やすく配置しました。夜間は、透過光照明で情報がクリアに浮かびあがります。(※アクセサリーのデジタルクォーツ時計がセットできます。別売)

 




Equipment


●手の大きさに合わせて調整できる、アジャスター付フロントブレーキレバー●メンテナンスはもちろんのこと、駐車時などに便利なセンタースタンド●太くクールなVツインサウンドを聴かせる、2into1システムのステンレスヘアライン巻サイレンサー●補水およびチェックが不要なMF(メンテナンスフリー)バッテリー●操作性をアップさせた、ポールジョイント仕様のフューエルコック●ラバーの形状までも計算された、ジュラ鍛ステップ●コクのあるウルトラ粒子メタリックコートの、ブレーキキャリパー&キャストホイール●シートの下の左右に2箇所装備した、使いやすいヘルメットホルダー●ライダーの愛着に応える粋なワンポイント、イエロープラグキャップ&プラグコードなど。


Seat


足つき性はもちろん、特に乗車時や体重移動などで余裕のライディングポジションがとれるように考えられたシートです。そのシート高は、770mm。またタンデムシートは、幅・形状・素材・クッション性能などを考慮し、大きさ、厚さ、乗り心地性を十分に確保しました。加えて、リアカウル上面に、握りやすいアルミ製のパッセンジャーグリップを装着。後部ライダーの快適な乗り心地も配慮しました。


10-Point Tie-Down Hook System


ツーリングユースとしても、酒匂の相棒であるのがゼルビスの魅力です。ラゲッジを多く確実に運ぶため、フックの位置にもさまざまな工夫をこらしました。まず、スタンドグリップ部に2箇所。ピリオンステップ部に1箇所。そして、ワンタッチ操作で開閉できるシート内に格納式フックを2箇所。それぞれ左右に設けました(合計10箇所)。また、アクセサリーのリアキャリアを装着すれば、フラットなリアシートと相まって大きな荷物も安定してキャリーできます。(※リアキャリア装着時は、アルミ製パッセンジャーグリップを取り外します。)


Strage Compartments


ゼルビスのユーティリティの可能性をさらに高めるため、2つのパーソナルスペースを用意しました。まず、右フェアリング内にビルトインされた機能的なフロントポケット。ちょっとした小物類やハイウェイチケットを折らずにそのまま入れられ、使いやすさを十分に考慮した形状となっています。また、片手で開閉できるシートの下には、7L容量(当社計測値)のユーティリティBOXを設けました。レインウェアやジャケットなどがすっきりと収まります。キミのアイディアで使い方が色々。遊びのエリアをワイドにひろげます。