「きそ(2代目)」は、「きそ(初代)」の代替船として、2005年に就航した名古屋~仙台~苫小牧間を航路とする太平洋フェリー株式会社のフェリーです。同社では13年ぶりの新造船で、時代の流れに合わせて大部屋を半数以下に削減し、個室を2倍程度増加させているのが特徴。

きそ02

太平洋フェリーの船では、毎日夜のラウンジショーや昼のピアノ演奏イベントを開催する等、変わらず旅客サービスを行っており、、年配の団体ツアー客で賑わっている光景がしばしば見られます。(以下「きそ」と表記)

「きそ」が就航する13年前に建造された「いしかり(2代目)」と比べると、船内のパブリックスペースは縮小されています。これは「いしかり(2代目)」では客室層の最上階にあったラウンジを「きそ」では中層階に配置したことによるもので、さらに大部屋利用客向けと思われるテーブルや椅子が狭い間隔で多数敷き詰められているため、手狭に感じます。

一方で、他フェリー会社に先駆けた客室ドアのカードキー導入や、寝湯・ジャグジー付きの浴室へのグレードアップ等、先代「いしかり(2代目)」を意識しつつ、豪華フェリーを目指して建造されたことがうかがえます。

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現行の「いしかり(3代目)」とは同型船ですが、就航時期は6年早く、船に古さを感じるようになりましたが、「いしかり(3代目)」のほうは「きそ」から船内設備が簡素化されていて一長一短あり、どちらに乗船するか悩むところ。

「きそ」の船内の様子は、以下のページで詳しく紹介しています。
 ・きそ(2等和室、B寝台)
 ・きそ(S寝台)
 ・きそ(1等客室)
 ・きそ(特等客室)
 ・きそ(スイートルーム)
 ・きそ(食事等)
 ・きそ(浴室等)
 ・きそ(パブリックスペース1)
 ・きそ(パブリックスペース2)
 ・きそ(ドライバーズルーム)

全長199.9m
全幅27.0m
総トン数15,795t
旅客定員768名
車両積載台数乗用車113台、トラック183台
造船所三菱重工業下関造船所
きそ(2代目)要目