海上自衛隊館山基地(千葉県館山市)のすぐ南側に、「赤山」と呼ばれる標高約60mの小高い山があります。
1944年(昭和19年)以降に館山海軍航空隊によって、この山の地下に掘られたとされるのが「赤山地下壕」。総延長約1.6kmと全国的にも大きな壕で、壕内には発電所や病院施設等があったと言われています。
入ってすぐのところにある自力発電所跡。
200馬力のディーゼルエンジンが2台、発電機2台、変圧器9個が設置されていたそうです。
壁面がコンクリートで補強され、コンクリートの基礎や鉄筋が残っています。
右側の窪みは電話番が使っていた腰掛け。
その奥の窪みはトイレで、桶を置いて使っていたそうです。
地層がくっきりと見えます。
壕内は温度が年中一定であることから、戦後、昭和30年前後頃よりキノコ栽培に使われていました。
ボイラーやコンクリートブロック等が残っています。
近くには道路を通すため、地下壕の一部が切り崩された箇所が。
赤山地下壕は、館山市によって整備・管理されており、2004年(平成16年)4月1より壕内の一部が一般公開されています。
・公開時間:9:30~16:00(15:30受付終了)
・休館日:毎月第3火曜日(休日の場合は開館、翌日休館)、年始年末
・予約・問い合わせ先:豊津ホール(Tel.0470ー24ー1911)
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