広島県尾道市にある内海造船瀬戸田工場において11月12日、神戸港(兵庫県)~高松港(香川県)等を航路とするジャンボフェリー株式会社が、2022年に就航させる新造船の起工式が行われました。あわせて、新造船の船体デザインを発表しました。
新造船は1989年就航した現行の「こんぴら2」の代替船で、白い船体に紺碧糸の曲線を大きく描き、ファンネル(煙突)と船首・船尾には縞模様を入れた瀬戸内海の日常の風景をイメージしたというデザイン。縞の本数は、航海の安全を祈願し、船首7本、ファンネル5本、船尾3本の「七五三」の吉数としています。
(ジャンボフェリー提供)
〔主要目〕
・全長:約132m、全幅:21m
・総ト数:約5,200t
・車輌積載台数:トラック84台
・旅客定員:620名
〔特徴〕
・船体を現行の約1.4倍、輸送力を約3割アップ、客室スペースを拡大し、輸送力・快適性を向上
・高効率推進システムや高速離着岸デバイス等のパッケージ化により燃費を大幅向上
・新世代の損傷時復原性基準に完全適合させ安全性を向上
・新型コロナ対策として、高換気能力・深紫外線(UV-C)殺菌デバイスを備えた空調システムの導入
・災害時の支援活動に備え、ストレッチャーごと搬送できる寝台用エレベーターの整備