XELVIS(ゼルビス)

XELVISとは

 
XELVIS(ゼルビス)はVTシリーズの後継機として1991年10月28日に発売されました。価格は48万9000円。高速走行も楽なカウル付きで荷物は相当積める、ガソリンタンクは容量が大きい、シート下には7リットル容量の物入れ付きというツーリング用途にことで、私は雑誌のゼルビス発売前のスクープ記事を一目見てすぐに買おうと思ったくらい気に入りましたが、世間的にはあまり受け入れられなかったようで販売台数は延びず、わずか数年で不人気車扱いになりました。

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その後、HONDAの総合カタログに掲載されなくなり、フルモデルチェンジどころか、マイナーチェンジもされることもなく生産中止になりました。

XELVISの名前の由来

特別の(Xtra)、元気づける(ELate)、訪問者(VISitor)の文字をとった造語で。当時は今ほどこのような名前らしい名前のついたバイクがあまりなかったように思います。CBRとか、VFR、ZZR、GSX、NSRとか、英文字の並んだ名前が多かったですね。

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ライディングポジションと取り回し
レプリカモデルに比べると上半身の前傾が少ないので楽なポジションがとれます。また、シートは幅広で肉厚もあるので長時間乗っても疲れにくいです。足つきのほうは身長約170cmの私が乗ると両足の踵(かかと)までしっかり地面につく状態。なので身長の低い方でも片足はしっかりつくはずです。個人的にはもう少しハンドルが近い位置にあったほうがしっくりくる感じ。ライディングポジションと取り回し


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収納性

ゼルビスには他のバイクに比べて特徴的な2点の収納箇所があります。
1つ目は、カウル右サイドの小物入れ。これは高速道路の通行券や支払い用の小銭を入れるのに便利です。グローブをつけた手でも取り出しやすいように形状に工夫がしてあります。
2つ目はシート下にある7リットル容量の収納ボックス。250ccクラスだとスクーターを除いてこれ以上の容量をもつバイクは当時はありませんでした。私は、レインウェア、レイングローブ、温泉入浴用タオル、予備パーツ、U字型バーロック、追加工具を入れていました。「7L」がどれくらいの大きさかちょっとは想像できたでしょうか。収納ボックスの開閉はシートが蓋の役割をしていて、キーでシートサイドのロックを外すと、後方のヒンジを支点に開閉するようになっています。キーロックできるので保安面でも安心です。

カウル右ポケット。

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シートを開いた状態。

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シート下収納部。

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積載性

ツアラーらしく、荷掛け用のフックが多く設けられています。左右のアシストグリップにそれぞれ2カ所、シート裏の収納式のものが4カ所、さらにタンデムステップホルダー部に各1カ所と、合計10カ所あります。フック数が多く、シートの座面幅も広いことから荷物の積載に悩むことはまずないでしょう。オプション販売のリアキャリアを装着するとさらにフックが4カ所増え、かつ積載可能部分が広くなるので相当の量を積むことができるようになります。

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燃費と航続距離

カタログには、ゼルビスの燃費は40.0km(50km/h定地走行テスト値)と記載されています。この値はあくまで定地走行でのものであり、実際の走行ではこの数値の6~8割くらいになるのが一般的です。といっても2気筒エンジンなので、CBRやHornet、Bandit、BALIUS等の同排気量の4気筒エンジンのバイクに比べると燃費が良くなります。加えて燃料タンクの容量が16リットルなので、ツーリング時は400kmは無給油で走ることも可能です。 大排気量バイクの場合、高速走行すると燃費がよくなるようですが、250ccのゼルビスの場合80km以上になるとスピードを上げるほど燃費が悪くなります。のんびり安全運転で走るには問題ないことです。

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動力性能

最高出力は36psとスペックだけで判断すると他の250ccバイクより非力な感じがしますが、実際はそんなことはありません。むしろ、それまでのVTのエンジンから最高出力を抑えた分、低中速域のトルクを向上させているので、より実用性能がアップしているといえます。 バイクの状態によって若干の違いはありますが、ギアが6速、エンジン回転数が4000rpmで、スピードメーターは60kmを指します。同じく6速6000rpmだと80km。このあたりが最もよく使う速度と回転になるはず。レッドゾーンは13,000rpmでエンジン回転数と速度の関係から推測すると最高速度は170km/hあたりだと思われます。しかし、限界近くの速度になると風圧が強くてハンドルにしがみついているのが精一杯。とても実用的とはいえませんし、危険以外の何ものでもありません。日本では高速道路でも法定最高速度は100km/hなので海外で走らない限り関係のない話です。

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XELVISの改良箇所
XELVISの燃費
XELVISのカタログ
XELVISの雑誌広告
XELVISのロングスクリーン
XELVISのハンドルスペーサ

車名ホンダ XELVIS(ゼルビス)全長2.095m
年式1992年式(MC25)全幅0.720m
総排気量249cc全高1.160m
車体色グラニッドブルーメタリック最低地上高1.430m
最大出力36ps(11,500rpm)シート高0.770m
最大トルク2.6㎏-m(8500rpm)潤滑油容量2.5L
エンジン水冷4サイクルV型2気筒燃料消費率40.0km/L
タンク容量16L(うち予備2L)最小回転半径2.7m
ブレーキF:油圧式ディスク、R:油圧式ディスク車両重量172kg
タイヤF:110/80-17 57s、R:130/80-17 65s乾燥重量156kg
XELVISの主要諸元

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