さらに客室紹介は続きます。
「その4」で紹介したツーリストSより上級グレードの客室は完全個室となり、ドアも施錠できるようになります。
鍵は新日本海フェリーでは初のカードキータイプが採用されています。
最近のビジネスホテルでよく見かける紙製のもので、1回の航海で使い切るタイプ。
乗船記念として持ち帰ることができ、船会社からするとフェリーターミナルでの乗船券購入時に発行でき、かつ、下船時の鍵回収の手間が省けます。
下の画像は他社フェリーのもの。
乗船人数によって、複数枚発行してもらえるので、船内で別行動をとるときに便利です。
ステートルーム(旧1等室)と呼ばれる部屋は、4名定員の洋室、2名定員の洋室、3名定員の和室の3タイプがあります。
下の画像は4名定員の洋室で、定員数や料金からすると、家族連れに向いた部屋になります。
旧すずらん、すいせんや同社他フェリーでは2段ベッドが両脇に並んでいたのが、上段ベッドが壁面に折りたたんで収納できるプルマンタイプのベッドに変更されています。
梯子は使用しないときは、足元の壁に収納。
寝心地の違いはわかりませんが、折りたたむと部屋が広く感じるのが良いです。
入口とベッドの間には、扉のないクローゼットと机が並びます。
机の下には、旧すずらん、すいせんや同社他フェリーにはなかった冷蔵庫が追加されています。
これまではクーラーの吹出し口に置いていた飲料をしっかり冷やすことができます。
クローゼットと机の反対側には荷物置き場。
そしてトイレ、洗面所。
トイレは、従来船では1ランク上のデラックスルームか、最上級のスイートルームにしかなかった設備で、温水洗浄便座となっています。
トイレ、冷蔵庫と改善されている所もあれば、そうでない所もあります。
旧すずらん、すいせんや同社他フェリーではベッド奥にあった小上がりが廃止されています。
絨毯敷きの小上がりは、靴を脱いでくつろげるスペースであり、家族やグループで集まって過ごすにはいいスペースでした。
その小上がりにあったテレビは窓の上に配置。
ちょっと位置が高いのでは。
別会社のフェリーで高い位置に掛けられたテレビのある部屋を利用したことがありますが、見上げる形でテレビを観ると首が疲れてくるのですよね~。
その他、部屋には浴衣、石鹸、スリッパ、ティッシュボックス、電気ポット、茶器セット、タオルが備えられています。