最終回はパブリックスペースの紹介。
右舷の乗船口から入ってすぐのところにある部屋は手荷物庫。
乗船中荷物の心配をしなくていいし、乗船下船時の荷物の受け取りにも便利な位置にあります。
その先に案内所。
案内所は、船体の中央にある船が多いですが、この船は右舷側の端に配置されています。
案内所の隣にはショップが。
横長で間口が広い、敦賀~新潟~秋田~苫小牧航路の「あざれあ」「しらかば」と同じような造り。
奥行きが長いタイプよりも店が広く感じます。
品揃えは少ないように感じますが、見学会だからかもしれません。
営業時間をみると「乗船日は消灯まで、翌日は9時半から18時まで」との記載。
航海中、常時営業しておらず、開いたり閉まったりの営業形態が改善されたのかと思ったら、下のほうに「商品整理のため一時閉店の記載」が。表記は変わりましたが、以前と変わらないようです。
ショップの奥には100円返却式のコインロッカーがあります。
相部屋利用の場合は、ここに貴重品等を預けておくとよいでしょう。
左舷側には、ちびっ子を遊ばせておけるキッズルームが。
壁や床には怪我をしないよう、緩衝材が使用されています。
その隣に自販機コーナー。
ソフトドリンク、アルコール飲料、アイスクリームの自販機が並びます。
価格は陸上と同じ。
従来船にはある(あった)、ニチレイの冷凍食品の自販機がなくなっています。
自販機コーナーの隣にあるスモーキングルーム(喫煙室)。
船内に数箇所かある喫煙室を除き、船内は全館禁煙です。
中央のエレベータの隣にあるカップ麺コーナーは、従来の同社フェリーには見られなかった設備。
奥にカップ麺の自動販売機、中央に2つのテーブル、そして左手前に流しがあります。流しは、食べ残した汁等を捨てたりするためにあるのでしょう。
カップヌードル自販機が設置されたことで、冷凍食品の自販機がなくなったのかもしれませんね。
インスタントラーメンは臭いが強く、パブリックスペースで食べると周囲を不快感を与えてしまいます。
個室利用ならともかく、相部屋利用だと部屋で食べるわけにもいかず、そこで考え出されたのがこのスペースなのかもしれませんね。
フェリー会社のほうとしても、インスタントラーメンを食べるスペースを設置していれば、他の場所で食べないように求めることもできるので、良い試みだと思います。
エントランスは客室フロア1階から3階まで吹き抜けの構造となっています。
階段を上ると中央にアミューズボックスが。
小2部屋、大1部屋の3室あり、カラオケルーム兼DVD鑑賞個室になっています。
DVDソフトは案内所でレンタルされます。
マッサージ機が置かれたマッサージコーナーとOAコーナー。
OAコーナーは、壁に電源コンセントとLANコネクタが備わりますが、インターネット接続はできないそうです。
グリルは、新潟~小樽航路の「らいらっく」「ゆうかり」と同様に窓際に配置されています。
レストランと比べると席と席の間隔がかなり広いのがわかります。
こちらはカフェで、旧すずらん、すいせんのフロント前にあったエントランスロビーと船尾にあったカフェをくっつけたようなくつろぎスペースとなっています。
店舗では、レストランの営業時間外に軽食やスナック類が販売されるようです。
カフェスペースの一角にはショーができそうな造りが。
他フェリー会社のようなイベントが開催されるのでしょうか。
レストランは、今回見学エリアの対象外でした。
プロムナードは、旧すずらん、すいせんでは左右両側にありましたが、この船では右舷側のみとなっています。
カフェとの間に扉が設置されているのは、夜間は閉鎖されてしまったりするのでしょうか。
さらに階段を上った最上階の浴室の奥にはスポーツルームがあります。
コードレスバイク3台とランニングマシーン2台、隣の部屋に卓球台が。
コードレスバイクは、バブル期の豪華フェリー「フェリーらべんだあ」以来の登場。
航海中は運動量が少なくなるので活用したい設備です。
船首のフォワードサロンは旧すずらん、すいせんや同社他フェリーと比べると3分の2くらいに縮小されています。
操舵室見学の際に撮影したものの、順番待ちの人で溢れていて、モザイクだらけの画像になってしまうので省略します。
こちらは操舵室。
20年近く前は、上等級客室利用者が操舵室の案内をしてもらえる機会がありましたが、現在は、テロ対策のため、このような見学会のような特別な場でないと立ち入れない箇所になりました。
船尾の外部甲板も見学ができなかったため、模型で紹介。
中層の奥のガラス張りの所がレストランで、その外(手前)に夏場にバーベキュー等楽しめるオープンデッキ。
下層中央の柵で囲まれたところがドッグラン用のスペースになります。