太平洋フェリー新造船「きたかみ」船内見学会2

太平洋フェリー新造船「きたかみ」の船内見学会、今回は客室の状況です。

まずは、B寝台とC寝台から。
最近のフェリーの傾向、「きたかみ」でも大部屋が廃止されており、C寝台が最低ランクかつ最安の部屋になります。 同社「いしかり」「きそ」の雑魚寝タイプの大部屋と同じ料金なので、苫小牧~仙台間の利用であれば、「きたかみ」のほうがお得になります。

C寝台の区画。両側に2段ベッドが並びます。

階段の両脇に上下2段のベッド。 上段へは梯子ではなく、階段を使って上がるタイプ。

同社「いしかり」や「きそ」では、上下段の入口が別になっているセパレート式の2段ベッドでしたが、新しい「きたかみ」では退化し、上下段とも同じ入口になっています。 別になっているほうが、他の客と顔を合わせる機会が少なくて良いのですが…。

ベッド間の通路兼階段の幅は狭いです。 狭く感じた、商船三井フェリー「さんふらわあふらの」「さんふらわあさっぽろ」よりもさらに狭く、体を少し斜めに向けないと通れません…大部屋を廃止して全個室化した歪みがここに出ているよう。

下段ベッドの足元には「いしかり」や「きそ」になかった靴を入れるスペースがありました。 ベッドに入るときは靴を入れないと上段の通行の妨げになるということでしょう。

下段ベッドの様子。 下段ベッドは奥に頭が、上段ベッドは手前に頭がくるような造りになっています。

マットレス敷きのベッドには、枕とキルケットが備わります。 足元に荷物が置けるスペースがあるのは、他フェリー会社含め、従来船から進化しているところ。

奥側の壁には、物が掛けられるフックが2つ。 備え付けのハンガーは初見。

こんなふうに、びよーんと伸びます。 バスタオル等の大きなタオルを干すのにも使えますね。

手前側の壁にもタオル掛けが付いています。 奥には換気口が。ベッド内に熱がこもらないようになっているはず…。

手前側の壁、足元側には照明が付いています。 写真はエコノミーシングルのものですが、B寝台、C寝台でも同じものが使われています。

コンセントが1つ付いているのでスマホの充電等も可能。

B寝台とC寝台の違いは、値段以外に2つあります。

ひとつはB寝台はカーテンが、下のようにロールカーテンとなっていること。 上から4枚目の写真はC寝台のものですが、こちらは横引きカーテンになります。

暖かい空気は上に行くので、ベッド内の温度調整には、横引きカーテンのほうがいい場合もあります。

もうひとつは、B寝台には小さな棚と鏡が付いていること。

この2点のみの差なので、B寝台にするか、C寝台にするか悩むなら運賃が2000円ほど安いC寝台のほうをおすすめします。 ただし、部屋数が少ないので、この部屋を狙う場合は早めに予約した方がよいでしょう。

設備面の違いではありませんが、B寝台には女性専用区画の設定があります。 区画入口にカードキーで解錠しないと中に入れないようになっているので、男女共用のC寝台よりも幾分安心感があると思います。

パブリックスペースに、スーパー銭湯等によくある暗証番号設定式の貴重品ロッカーがあるので、乗船中必要なもの以外はそちらに預けておくと良いでしょう。

 

次は、エコノミーシングル。
名前からするとB寝台やC寝台より安っぽく感じますが、B寝台の上位クラスになる部屋で、「いしかり」「きそ」のS寝台クラスに相当します。

「いしかり」「きそ」では扉なし、B寝台の2段ベッドが1段になってテレビが付いたような内容でしたが、「きたかみ」ではより個室らしく進化しています。

バリアフリーにも対応。 スライド式ドアは、内側からも外側からも施錠ができる仕様なので、中に荷物を置いていても、安心して船内を移動できます。

ただし、鍵は今どきの電子錠ではありません。

ベッドと反対側の壁に小さなテーブル。 椅子はありません。

壁が薄いのはこのクラスでは仕方ないでしょう。

足元に壁掛けテレビ。 テレビの裏に電源コンセントの空きが1つありました。

頭側の壁にテレビのスピーカーと、B寝台やC寝台と同じ電源コンセント付き照明が。

反対側の壁には、フックとのびのびハンガー。 少し下に部屋の照明スイッチがあります。

奥行きが狭く小さなテーブルの壁には鏡と電源コンセントが2つ。
室内に電源コンセントの空きが全部で4つもあり充実しています。

個別空調はなく、天井にたよりない換気口があるのみでドアを閉めると上下に隙間もできないので、暑いときの温度調整が難しいかもしれません。

「さんふらわあふらの」「さんふらわあさっぽろ」の同クラスの「コンフォート」よりは広く充実した内容ですが、テーブルが小さく、椅子もない、電子錠ではないので、新日本海フェリーの「すずらん」「すいせん」以上、「らべんだあ」「しらかば」未満といったところ。

客室のランクが上がるにつれ、船の上層階に配置されるものですが、「きたかみ」では、B寝台・C寝台が上階、エコノミーシングルが下階にあるのは不思議なところ。

 

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