静岡市清水区の三保松原(みほのまつばら)がある三保半島に残る戦争遺跡。

太平洋戦争末期、米軍の本土上陸に備えて、三保にも水上特攻隊の震洋特攻隊「第136震洋隊」がおかれました。
震洋は、長さ5~6mほどのベニヤ板製のモーターボートで、船首内に炸薬を250kg積載し、搭乗員もろとも敵艦に体当たり攻撃をする特攻艇でした。

下の写真は靖国神社に展示されている震洋一型のレプリカ。

震洋掩体壕02  

1945年6月、震洋を敵の攻撃から守るため、飛行機が配備されなかった清水海軍航空隊の甲種飛行予科練習生が掩体壕の建造に従事しました。
現在も三保には9つの掩体壕が残っていることが確認されています。

県道199号線沿いにある掩体壕。
大型の壕で、現在は民家のトラック車庫として使われています。

震洋掩体壕03

こちらは三保マリーナにあるもの。
三角屋根が追加され、倉庫として使われているようです。

震洋掩体壕04

第136震洋隊には、震洋は5隻しか配備されず、その5隻も実戦では使われないまま終戦となりました。


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