神奈川県足柄下郡真鶴町、真鶴半島の先に、かつて切り立った崖に囲まれた入り江を塞いで造った水族館がありました。
「真鶴水族館」という名称で、ネット情報によると、1950年代に開業し、1980年代に閉館した模様。
1976年(昭和51年)に国土地理院が撮影した航空写真では、水族館の全容が確認できます。
出典:国土地理院Webサイト(当該ページのURL)
倒木で塞がれた廃道を進み入り江へ。
建物は2005年に解体されたそうで跡形もなく、地面に基礎が残っているのみの状態。
当時の写真が真鶴町のWebサイトで公開されています。
竜宮城をイメージしたような建物は「龍宮閣」と呼ばれ、1階に付近に住む魚を展示した多くの水槽が並び、2階には展望食堂がありました。
施設の裏手、海側にあった釣り堀の跡は今も残っています。
ポツンと立つソテツ。
町Webサイトの写真からすると、龍宮閣の前に植えてあったものかも…。
脇にある参道は洞窟へと続きます。
洞窟の奥には、岩を掘って造られた内袋観音が。
明治時代に石を切り出してできた洞窟に、石工が掘ったのが始まりで、その後、昭和20年代末に複数の彫刻家によって完成したそうです。
その先には石碑が建ち並んでいました。
現在は、釣り人に人気のスポットのようです。