台場とは、江戸時代の末期に海上からの攻撃を防御するために設けられた砲台のことで、品川台場は1953年(嘉永6年)にアメリカ合衆国の使者としてペリー艦隊が来航し、日本に開国を要求したことをきっかけに品川沖に設けられました。

11基まで築造を予定されていましたが、完成したのは第1から第3、第5,第6の5基で、他は計画途中で中止に。
1944年に撮影された航空写真では四角形又は五角形をした台場が確認できます。

出典:国土地理院Webサイト(当該ページのURL

うち3基は昭和40年までに撤去され、現在は第三台場と第六台場の2基のみが残されています。
こちらは2001年に撮影されたもの。
両岸に掛かる橋はレインボーブリッジです。

出典:国土地理院Webサイト(当該ページのURL

五角形をした第六台場のほうは、立ち入りが禁止され、手を加えられず当時の状態で保存されています。

第三台場は、東京府東京市だった頃に台場公園として整備され、開放されるようになりました。
160m四方の四角形で、周囲が高さ5mほどの石垣に囲まれ、その内側が窪んだ形状。
現在は、東京港埋立第13号地(お台場)と陸続きになっています。

海の反対側には、石組みの船着場跡が残っています。

砲台のレプリカ。右下に写っているのは陣屋の基礎。

弾薬庫跡。

若者向け観光スポットの集まる「お台場」の呼び名は、幕府に敬意を払って「御」をつけ、「御台場」と称したことに由来するそうです。

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