屈斜路湖畔のとある旅人宿で、斜里町に「トマト玉子ラーメン」という一風変わったラーメンが食べられる中華料理屋があるという話を聞き、知床斜里駅近くの大通りにある「春和楼」へ行ってみました。

春和楼2

店内のテーブルの数は少なく、昼時はすぐに人で埋まってしまいます。
カウンター席もあるのですが、荷物がたくさん積まれていて利用することはできません。

これは、カウンター席が埋まるほど客が入ってしまうと忙しくて対応できなくなるため、オーナーがわざと散らかしているらしい。

春和楼3

手書きのメニュー。
ゆがんだビニールテープの縁取りが手作り感があって良いです。

春和楼4

トマト玉子ラーメン(通称「トマ玉」)はこちら。
溶き卵とぶつ切りトマトを炒めたものがラーメンの上にがのっていて、一度食べたら病みつきになってしまうそうです。(トマト嫌いのため食べられず、他の人が注文したものを撮影)

春和楼5

ふつうの中華料理店とちょっと違うのは、珈琲が飲める、正確にはサービスで珈琲を出してもらえることがあるということ。
サービスなので行けば必ずだしてもらえるものではないので注意。オーナーの気分にもよるところもあるのかもしれませんが、これまでに行った人達の情報を集めると人が混んでない時間だと出してもらえる確率が高いようです。

オーナーは中国からの移住者なので中国語はペラペラ。その語学力を買われて地元観光協会の通訳としても活躍されているそうです。もちろん日本語も巧みに話し、冗談がポンポン飛び出してきます。しかもその冗談がまたおもしろい。母国語ならともかく、外国語でウケる冗談を言うのはそう簡単なことではないでしょう。

実際、オーナーと会話することを楽しみに店に行く旅人も結構いるようです。オーナーもそれを楽しんでいらっしゃるようで、料理を出し終わると、カウンターから出てきて客に気さくに話しかけてきます。客席数を少なくしていたり、珈琲サービスがあったりするのも実は話をする余裕を作り出すためにしているのかもしれませんね。(2001年訪問)

※春和楼は2004年11月より休業しています。