地面を離れたと思ったら、するすると気球は上昇、地上の車がどんどん小さくなっていきます。
飛行機と違って音もなく高度が上がっていくのは何とも不思議な感じ。

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さらに気球は上昇し、町の上に広がる雲海を越えてこの日の最高度646mに達しました。

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上昇のためにバーナーの火力を強めているとき以外はとても静か、というより無音。
地上との間に障害物がないため、道路際に立って会話している人達の声もよく聞こえます。

十勝平野を南西方向に見渡した景色。

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のんびりと空中散歩を楽しんだ後、気球は着陸に向けてゆっくりと下降。
途中、他の気球を発見。近くの学校のものだそうです。

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地面に写る気球の影。

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事前の話では作物の植えられていない畑や広場に着陸するとのことだったのですが、実際に着陸したのはなんと、幅わずか数メートルの幅の農道。大きな物体をこんなに狭いスペースに着地させてしまうオーナーの操縦技術にびっくり。

今回、体験搭乗させてもらったのは上士幌町にある旅人宿「ちろんぬっぷ」さん。宿泊者を対象としてオプショナルツアーとして企画されています。

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宿のオーナーはパイロットとして搭乗し、奥さんは地上から回収車の移動等のサポートを担当、そして宿泊者は搭乗するだけでなく、飛行準備・回収作業のスタッフとしても加わります。

気球体験をできるところは数多くありますが、フリーフライトで準備や回収作業まで体験できる所はなかなかありません。

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なお、準備や回収作業には人手が必要となるため、参加者が一定数集まらないと飛びません。
また、集まったとしても天候によっては中止なることもあります。ですので、たとえ乗れなくても柔軟に対応できるよう、日程や気持ちに余裕を持って行かれたほうがよいでしょう。

オーナーによると、9月から10月が特におすすめの時期だそうです。近くに行かれた方は是非!(2002年搭乗)

※旅人宿「ちろんぬっぷ」は2018年1月末に閉館しました。