上士幌町は、国内で初めて熱気球の競技大会が開催された町で、毎年夏に開催される「北海道バルーンフェスティバル」をはじめ、年に数回、熱気球の大会が開催されています。
町のカントリーサインも気球が使われ、町内の街灯も気球の形をしている、気球な町です。
この町の、熱気球のパイロットの資格を持つオーナーが経営する民宿に泊まった際に、熱気球に体験搭乗する機会があったので、その時の様子を紹介します。
朝6時前に起床。機材一式を積んだバンに乗って離陸地点に向かいます。
気球体験は、気球がロープで地上と繋がれた状態で上下動するだけの「係留フライト」が多いですが、今回は係留せず風任せに移動する「フリーフライト」のほう。
離陸地点に到着するとまず風船を飛ばせて気流の動きを調べます。
気流は高度によってその向きが異なります。気球自身では上昇・下降の上下移動のみの制御しかできないので、進みたい方向に流れている気流を利用して横方向へ移動するのです。
機材を車から降ろして、ゴンドラにバーナーを取り付け。
ゴンドラの左にあるのは送風機。
球皮を収納袋から取り出します。
球皮を広げます。
ゴンドラと球皮をワイヤーで接続したら、送風機を使って球皮を膨らませます。
ある程度の大きさにふくらんだら、今度はバーナーを使って球皮の中の空気を暖めます。
すると「熱い空気は冷たい空気より軽い」原理によって球皮が浮かび上がります。
ゴンドラが浮くくらいの浮力がついたら、飛び乗って離陸。
(後編へつづく)