キラコタン岬は「岬」の名が付いていますが、海から離れた釧路湿原の奥にあります。
約1万年前、釧路湿原が海だった頃に岬であったことからその名が付いているのです。

以前は6時間ほどかけてようやくたどり着けるような秘境的場所だったようですが、近くまで林道が整備されたため、現在は片道1時間足らずで歩いて行くことができます。

 

林道脇にバイクを停め、拓けた平坦な道をしばらく進みます。
前日に台風が通過したため、道が水浸しになっている所が。

キラコタン岬2


キラコタン岬3

途中からは森の中へ。
夏の強い日差しを木々が和らげてくれます。その森を抜けると岬に到着です。

キラコタン岬4

森が切れるとキラコタン岬の先端に到着。

キラコタン岬5

他の展望台と違って、湿原の中を蛇行する川を間近で見られるのがここの特徴。
右手の隆起した所は宮島岬。

キラコタン岬6

目の前を流れるのはチルワツナイ川。
音も立てずに静かに流れるこの川は湿原が湿原であり続けるために絶え間なく水を供給しています。(2002年訪問、片道30分)

キラコタン岬7


※キラコタン岬付近は、国有地であり、1967年には天然記念物(天然保護区域)に指定されていることから、立ち入るには申請手続きを行い許可を得る必要があります。問い合わせは鶴居村教育委員会(0154-64-2050)へ。