宮嶋岬は「岬」の名は付いていますが、海から離れた釧路湿原の奥にあります。
近くにあるキラコタン岬と同じく、約1万年前、釧路湿原が海だった頃に岬であったことからその名がついています。

北海道の地名はアイヌ語に由来するものがほとんどですが、この岬の名が日本語となっているのは、大正時代にこの地に入植した人の名前に由来します。古い地図を見ると、明治時代までは「パナアンッペチャロ」という地名だったのが確認できます。

林道脇の空き地にバイクを停めて岬へ続く道に入ります。

宮嶋岬2

周囲が拓けた道を歩くキラコタン岬と違って、宮嶋岬のほうは岬先端までひたすら森の中を歩きます。
天気の良い日だといいですが、曇っていたりしたら暗くて一人で行くのはちょっと怖いかもしれません。

宮嶋岬3

傾斜の強い坂を登り切り、森が切れると宮嶋岬の先端部に到着。
ここまで1時間ほど。

宮嶋岬4

宮嶋岬5

宮嶋岬からの眺望。キラコタン岬よりも高い位置から広大な湿原を見渡せるのが特徴です。
湿原の端にある有名な湿原展望台と違って、ここは湿原に入り込んだ所にあるため、見える景色も別物。
(199x年、2002年訪問。片道55分)

宮嶋岬6


※宮島岬付近は、1967年に天然記念物(天然保護地域)に指定されています。また、一帯は国有地であり、岬へ行くための道の一部は私有地となっているため、立ち入るには申請手続きを行い、許可を得る必要があります。手続きに関する問い合わせは、鶴居村教育委員会(0154-64-2050)へ。